ある日、小学校一年生の息子がA4の白い紙に何枚かの小さな黄色い紙がホッチキスで留めてあるモノを、学校から持って帰ってきた。

白い紙に「じぶんのよいところは〇〇です」と息子の字。

黄色い紙にお友達から「いつもおともだちにやさしくしていてえらいね」、「じがきれいだね」、「さんすうがとくいですごいね」等々と書かれていた。

『へぇ~~』と、こちらも嬉しくなる。

 

もう1セット同じモノがあった。

黄色い方に「きゅうしょくをはやくたべられてすごいね」

「きゅうしょくのとき・・・」

『?』

二枚ほど見ておかしいなと思った。

何故なら、息子は食べるのは遅い方で、幼稚園の頃から時間切れになると先生からよく聞かされていたから。

白い方を見てみた・・・。

『??』

何も書いていない。

裏を見ると「ぼくのいいところは・・・ない」と書かれている。

『ドキッ』とした。

名前を見ると、苗字が一文字違いの他の男の子のだった。

 

一瞬、見てはいけないモノを見てしまった様な気分になったが、ふとその子の顔を思い出し、『きっと冗談か、すぐに思いつかなかっただけだろう』と思い直した。

給食をいつも一番に食べ終わって、おかわりをたくさんする元気で明るい男子だ。

そして「ない」と自信満々の字からもイタズラな感じがうかがえる。

 

息子もそれを見て「え~、〇〇君はいいところたくさんあるよ!」と言って笑っていた。

「返す時、そう言ってあげなよ。たくさんね。」

念の為、そう言い含めておいた。

 

こんなアクシデントもあったが、良いワークだなと思った。

大人になると、こういう機会がなくなる。

いちいち「自分の良い所」「自信もっていること」なんて考えないし、他人をほめる機会も少ない。

大切な事なのに。

 

今一度、自分にとって一番身近な存在である自分自身の良い所・自信のあることは何かを、思い出してみてはどうだろう。

それができたら、次は周囲の人達の良い所をほめてあげよう。

照れながらでもいいから。

そういう些細な日常から自信というものが生まれるし

自信がつくと、ちょっとだけ何かが変わるかも知れない。