「治りたい」

一気に
病状、家族、医者、治療方法・・・
状況を説明していた彼女が
喋り終えた所で質問

「・・・で、どうしたいのですか?」

「不安はあるけど選んだ道を
信じなければ
いけないって思います」

「なぜ?」

「だって、信じなければ
薬も治療も効かないって
みんなに言われたので・・・
気の持ちようだよって」

「応援してくれる人が
たくさんいるんですね」

「そうです。だから・・・」

「だから?」

治りたい

 

「生きたい」

また、色々話しながら
徐々に感情が表れ
涙が止まらない・・・

しばらくして再度、同じ質問をする

「・・・で、どうしたいですか?」

絞り出すように彼女はこう言った

「・・・生きたい

「そう、“生きたい” ですね」

一緒に涙が溢れた

 

「治す」では足りない

治す」事が「目標」では、足りない
なぜなら、それは・・・
マイナスを「0」にするだけだから
「0」が目標値では低すぎる

もっと言えば
生きたい」でも足りない
病と向き合い
乗り越えるには
それを、願望ではなく
確信に変える必要がある

生きる
と断言してこそ
「+」に転じる準備ができる

 

 闘病中のこころをサポート

生きたい」という
身体とこころの叫びを
まず、ことばにできる所まで導く事が
闘病中のこころをサポートする
カウンセリングの第一歩だと思う

そして・・・
生きたい」という願望を
生きる!」という確信へと
変えて行きたい

ハードルは高い
病と向き合い
不安と戦いながら
生きるのだ」と
つらぬくことは
一人ではかなり厳しい

だからこそ
一緒に歩くサポーターが必要なのだと
を乗り越えた今
私は痛烈に感じている