やぶ医者2デリカシーのない白衣のオヤジによって、症状に名前を付けられてから、再検査までの一ヶ月の間に、他にも自分でできる免疫療法を探しながら、なるべく神様の治療を受けに行った。

そこは、心から安心して目を閉じられる唯一
の場所になっていた。
それが効くとか効かないとか、
そんな事はどうでも良かった。
ただ、病の渦の中から一瞬でも意識が
抜け出せる事に意味があった。

そして、検査結果・・・
少しだけだが良くなっていた。

白衣のオヤジはここでまた
驚くべきことを口にする。
「私は、一命を救ってやったな」

もう、失笑するしかなかった。
それまで、薄々抱いていた医療への
不信感を、この「ことば」は
一気に「確信」に変えた。

オヤジはそれでも、皮膚にステロイド剤を
出そうとし、眠れないなら睡眠薬を
と言いやがる。

“薬売りたいだけちゃうんか!?
世の中、これが当たり前?
これが国から資格をもらった医者なのか?
どうなってる、日本!?”

 

『その白衣の男性との出会いは必然だったね。
生まれてからずっと
「お医者様とお薬が病気を治してくれる」
というのが当たり前の世界で育ってきた。

言葉は悪いけど、「洗脳」されてきた。
それは、どんなに解こうと思って見ても
一生解けない人もいるものだよ。

キミは、その男性のお陰で、
ほぼ一瞬で洗脳が解けた。
ありがたいことだよ。
ラッキーとしか言いようがない。』

 

“確かに。あんたが何もしなかったおかげで
良くなってるみたいですわ~。サンキュ~”

「こころ」の中で、きっともう二度と
会わないオヤジに向かって毒ついた。

そして、それまで信用してきた医療と
「誰かがどうにかしてくれる」
という自分の依存した甘い考えと
決別し、「退路を断った」

強く決断した理由は、もう一つ。
これから成長してゆく我が子の隣に
入退院を繰り返す、薬漬けの母親は
いらないと思ったからだ。

それが、本当の意味での
過酷な日々の始まりだった。

 

to be continued….

Sakuko